小規模IoT - 温度・湿度のモニタリング
概要
マレーシアにおいてもIoT、リモートモニタリング、スマートモニター、そして関連する言葉が業界関係者の間で話題になっています。企業オーナーによっては、まだ監視装置の購入は非常に高価であり、IoT関連機器や遠隔監視を実施しても既存の問題が解決されず、高価な機器への投資が失敗に終わるケースもあります。このようなリスクを軽減するためには、PoC(Proof of Concept:概念実証)活動を実施し、アイデアを期待通りの結果で実現できるかどうかを判断することに重点を置くことが有効です。低価格の機器
今、市場には低価格の機器が複数あり、その一つがRaspberry Piです。Raspberry Piは、低価格で小型のコンピュータであり、デスクトップコンピュータに期待されるすべてのことを行うことができる能力を備えています。さらに、Raspberry Piの内部でサポートされているプログラミング言語を使用して、多くのデバイスと相互作用する能力を持っています。
部屋の中の状態を監視するダッシュボード
特に食品業界では、温度や湿度など特定の状態を監視することで故障の発生を示唆するような変化を特定することができる場合があります。状態監視を実施することで、早期の対策が可能になるため、予知保全の主要な要素となっています。
コンセプト
このコンセプトの目的は、部屋の状態(温度と湿度)をクラウドダッシュボードからリモートで監視することです。Raspberry Piをプロセッサとゲートウェイとして使用し、センサーデータをTime Series Databaseに送出します。データベースから集められたデータは、クラウドベースのダッシュボードを通して可視化されます。
ハードウェア
このPoCに使われる装置は以下の通りです。
- Raspberry Pi 4 Model B 4GB
- SanDisk Ultra Fit CZ430 Nano USB 3.1 32GB
- DHT22 Humidity Sensor
- Resistor 0.25W 5% (10K)
- Wires
- Raspberry Pi Case
ダッシュボード
ハードウェアとセットアップが完了したら、テストを行い、データベースに収集されたデータを表示することができます。データの可視化方法には様々な選択肢がありますが、今回のPoCでは、小規模なIoTシステム環境のデータを可視化・管理する上で費用対効果の高いGrafana Cloudを使用しています。
完成したライブダッシュボードは、以下の画像をクリックすると詳細がご覧いただけます。
今後の計画
Raspberry Piは高性能なIoTスターターツールなので、Raspberry Piを利用して、機械のPLC経由でM2M通信を行うことも検討しています。機械からの情報やデータを収集し、機械の効率を遠隔監視したり、問題を早期に発見したりするのに役立てる予定です。ご期待ください。
小規模なIoTプロジェクトにご興味のある方は、弊社までご連絡ください。